モーッアルト 『ドン・ジョヴァンニ』at 新国立劇場

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オペラって、本当に、生モノで、ちょっとした条件の違いで、全く違った印象を受ける。

この『ドン・ジョヴァンニ』は大抵、ドン・ジョヴァンニやレポレッロが圧倒的な歌唱力で、ぐいぐい物語を牽引するのだけれど、そして、オッターヴォオは歌唱力が一段低い人が引き受けて印象が弱いのだけれど、今回はその座を、マゼットに譲って、オッターヴォオは圧巻の歌唱力❣️

ピアニッシモはまるで絹糸のよう。艶やかでハリがあってピーンと4階奥まで届いた。

一幕の彼のアリアって、こんなピアニッシモがあったかしら?楽譜にもピアニッシモと書いてあるのかしら?それとも彼の(?指揮者の?)解釈?と思うほど、今までにないアリアだった。

だから、オッターヴォオの存在感がいつも以上に増して、彼のドンナ・アンナへの純粋な愛、献身的な愛がクローズアップされた形になって、観ている側は、彼への同情心がいつも以上に心を占めることになった。

こんなに深く愛してくれている人がいるのに、ドンナ・アンナは、彼を頼りこそすれ、彼には心を開いていない。愛とは本当に儘ならぬものですねぇ。

今回の目的は脇園彩さん、前評判を裏切らない歌唱力でした。他も粒揃いで満足でした!

2008年プレミエの今回の演出もとても良くて安心して観ていられるプロダクションでした。

ドンナ・アンナが、オッターヴォオを愛していないこと、

ドン・ジョヴァンニが早くからエルヴィーラのお付きの女性に目をつけていること、

チェスの駒を模したメリーゴーランドで、この物語が、一人一人がゲームの駒であるかのように暗示していること(勝手な解釈〜笑)

ラストで、ドンナ・アンナと、エルヴィーラはあんなドン・ジョヴァンニでも愛していること、ツェルリーナはなんとも思っていないことをさり気なくかつ明確に表現していたこと

など、ここ、というところを押さえたプロダクションでした❣️

〜〜〜

帰宅して、楽譜を当たってみたら、ダイナミズムは、ピアノからフォルテ(ピアノ譜より)。

だから、通常はあまり極端な差は出していなかったんだと思う。

彼のは、ピアニッシシモからフォルテッシモ。私の印象ですが。

オリジナル解釈のようですねぇd(^_^o)

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