演劇についての新たな考察
ペーター・コンヴィチュニーを迎えて
と、題された公演
ドイツ文化センターにて
19時より
彼に注目したのは、2011年2月の二期会の公演『サロメ』だった。核シェルターの中での強欲な人間の集団は未だに鮮明に覚えている。
彼の『マクベス』を経て、手にしたのが、「コンヴィチュニーオペラを超えるオペラ」という本。常識と思っていたことがことごとく崩され、オペラの演出とはなんぞや?と問いかけてくる面白い本だった。
本の中で『ドン・カルロス』の演出に触れており、気にかかっていたこの演出を今回ビデオで観せてもらえた。
『ドン・カルロス』での休憩後、実況中継のように、マイクを持ったリポーターがいて、ホワイエの中を異教徒が磔刑の場へ引きずられ、国王たちが入場するという意表をつくもの。観客の驚きたるや!
彼は観客を傍観者にはしておかない‼️
今回は、7月の『魔弾の射手』のプレトークも兼ねてお話くださり、彼のオペラへのアプローチを垣間見た気がした。
『魔弾の射手』の原作とオペラ台本の違いを踏まえた上で、
①悪魔を女性にして、何回も登場させていること。
②もとのオペラにはない「隠者」を登場させていること
この二点をお話され、それぞれのその理由はとてもコンヴィチュニーさんらしいものだったけど、長くなるので次回に。
興味深い公演になること、間違いなし‼️
フォトタイムでは悪魔役の大和悠河さん(宝塚の人らしい)と2ショット
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