新国立劇場次期ラインナップの解説 次期オペラ芸術監督 大野和士さんのお話

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新国立劇場は次期ラインナップを公式に発表しました。その演目などについて、次期オペラ芸術監督の大野和士さんがお話しされました。

ネット向けダイジェストで、大野和士さんが10分程度で語っているのはこちら↓

大野和士次期オペラ芸術監督による2018/2019シーズン紹介動画

本日、新国立劇場 2018/2019シーズンのラインアップが発表されました!大野和士次期オペラ芸術監督の就任第1シーズンです。大野和士によるシーズン紹介動画とともにどうぞご覧ください。各演目の詳細はこちらから→http://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_011679.html1月19日(金)午前10時よりシーズンセット券受付開始予定です。セット券サイト→http://www.atre.jp/set_ticket_2018/2018年10/3, 6, 8, 10, 13, 14  モーツァルト 魔笛 <新制作>指揮:ローラント・ベーア 演出:ウィリアム・ケントリッジ出演:サヴァ・ヴェミッチ/スティーヴ・ダヴィスリム/安井陽子/林正子/アンドレ・シュエン ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団11/23, 25, 27, 30(貸切), 12/2, 4ビゼー カルメン指揮:ジャン=リュック・タンゴー 演出:鵜山仁出演:ジンジャー・コスタ=ジャクソン/オレグ・ドルゴフ/ティモシー・レナー/砂川涼子 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団12/6, 9, 12, 15ヴェルディ ファルスタッフ指揮:カルロ・リッツィ 演出:ジョナサン・ミラー出演:ロベルト・デ・カンディア/マッティア・オリヴィエーリ/エヴァ・メイ/幸田浩子 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団2019年1/27, 30, 2/2, 6, 9ワーグナー タンホイザー指揮:アッシャー・フィッシュ 演出:ハンス=ペーター・レーマン出演:妻屋秀和/トルステン・ケール/ローマン・トレーケル/リエネ・キンチャ/アレクサンドラ・ペーターザマー ほか管弦楽:東京交響楽団2/17, 20, 23, 24西村朗 紫苑物語 <創作委嘱作品・世界初演>指揮:大野和士 演出:笈田ヨシ出演:髙田智宏/大沼徹/清水華澄/臼木あい/村上敏明 ほか管弦楽:東京都交響楽団3/19, 21, 24, 26 マスネ ウェルテル指揮:ポール・ダニエル 演出:ニコラ・ジョエル出演:サイミール・ピルグ/藤村実穂子/黒田博/幸田浩子 ほか管弦楽:東京交響楽団4/7, 10, 14, 17 ツェムリンスキー フィレンツェの悲劇<新制作>プッチーニ  ジャンニ・スキッキ<新制作>指揮:沼尻竜典 演出:粟國淳出演:『フィレンツェの悲劇』ヴゼヴォロド・グリヴノフ/セルゲイ・レイフェルクス/齊藤純子『ジャンニ・スキッキ』カルロス・アルバレス/砂川涼子/村上敏明 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団5/17, 19, 22, 25, 26(貸切)モーツァルト  ドン・ジョヴァンニ指揮:フランチェスコ・ランツィロッタ 演出:グリシャ・アサガロフ出演:ニコラ・ウリヴィエーリ/ジョヴァンニ・フルラネット/マリゴーナ・ケルケジ/フアン・フランシスコ・ガテル/脇園彩 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団6/1, 4(貸切), 7, 9プッチーニ 蝶々夫人指揮:ドナート・レンツェッティ 演出:栗山民也出演:佐藤康子/スティーヴン・コステロ/須藤慎吾/山下牧子 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団7/18, 20, 21, 22オペラ夏の祭典2019-20 Japan⇔Tokyo⇔Worldプッチーニ トゥーランドット<新制作>指揮:大野和士 演出:アレックス・オリエ出演:イレーネ・テオリン/ジェニファー・ウィルソン/テオドール・イリンカイ/サイモン・オニール/中村恵理/砂川涼子/リッカルド・ザネッラート/妻屋秀和 ほか管弦楽:バルセロナ交響楽団

新国立劇場オペラさんの投稿 2018年1月10日水曜日

究極のダイジェストで彼が次期、しようとしていることをお伝えします。

1 レパートリーの拡充→新演出を年間3演目から4演目に。(上記リストの赤い演目)

2 日本人作曲家委嘱作品を1シーズンおきに。

3 2つの1幕ものとバロックオペラを1年ごとに交互に。

4 旬の演出家、歌手、指揮者を招聘すること

5 積極的に他の劇場とコラボすること

の、5つということでした。

その中で、雑談的に話されたことをお伝えします(^-^)/

3に上がっているバロックオペラですが、CDに関して、全ヨーロッパの売り上げよりも、日本でのそれの方が多いという事実から、大劇場でも取り上げることとしたとのこと。以前は小劇場か、中劇場で、バロックオペラをしていたのですがいつからかしなくなっていたとのこと。日本人がそんなにバロックオペラファンだったとは初耳でした。そういえば、年に一回、ヘンデルフェステイバルジャパンが、池上でオペラ講習を行った上で、浜離宮朝日ホールでヘンデルのオペラ作品を上演していますが、毎回満席でした。

2の日本の作曲家委嘱作品についても、大野さんが色々とお話してくださいました。ダ・ポンテとモーツァルトや、ピアーヴェとヴェルディ、ホフマンスタールとR・シュトラウスなど、台本作家と作曲家は時間をかけて議論しながらいいものを作っていっている事実から、今回の《紫苑物語》も台本作家の清水幹郎さんと作曲家の西村朗さんに十分に話し合いをしてもらっているとのこと。分厚い書簡集も出ているし、一例をあげると、ピアーヴェは「ここまで書いたのに涙を飲んで削らなければならない」と書いていたりする。後半に西村さんご本人が登場してお話くださった中に、「この話は何を言わんとしているのか、コンセンサスが得られるように、台本作家と作曲家が共有する必要があった。二人とも関西出身なので、はじめは飲食店で、関西弁で話し合った。大阪弁だとエグいことも言えてしまう(客席〜笑)段々と酔っ払ってくると、何を言っているのかわからなくなってくるので、そのうち、電話で長時間話すようになった。だから、書簡集は出ないです。(客席〜笑)残しておけばよかったかなぁ(本人〜笑)」とおっしゃっていて、《紫苑物語》の仕上がりがとても楽しみになりました。そうそう、そう言えば、今ちょうど、宗頼が殺めた狐が女性に化けて現れる妖艶なシーンを作曲中だともお話されていました。オペラの醍醐味でもある、2重唱などの重唱、そして合唱などを充実させたいともお話されました。

4について、特に3人の演出家をピックアップしました。《魔笛》のケントリッジ、《紫苑物語》の笈田ヨシ、そして、《トゥーランドット》のオリエです。ケントリッジは一筆書きのように舞台に文字を書いていく手法をとり、また、空間美術を作り出す天才なので水の試練や火の試練では観客がのけぞるようなリアルなものになるのでご期待くださいとのこと。また、《紫苑物語》の笈田ヨシさんはアジアだけれどどこかわからず、何時代かもわからない、なんとも詩情豊かで、エキゾティックな空間を作り出しているとのこと。オリエはバルセロナオリンピックの開会式を演出した人で、オリンピックに向けた新国立劇場と東京都の文化事業とのコラボとなるので、リキが入っているとのこと。バルセロナオリンピックの時に、矢を射て聖火台に火をつけたことは記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

指揮についてはフィッシュ(タンホイザーを指揮する予定)以外は新国立劇場、初振りの指揮者ばかり。リッツィ(ファルスタッフを指揮する予定)は昨年のメトロポリタン歌劇場のこけら落としを振っているキャリアの持ち主。

歌手では、《ドン・ジョヴァンニ》のエルヴィーラを脇園彩さん。彼女はなんとペーザロのロッシーニフェスティヴァルで、ロジーナを歌うというから素晴らしい歌声を期待できそうです。また、《トゥーランドット》では中村恵理さんがリューを歌うそうです。私は知人から、中村さんって素晴らしいと聞いていて、今年の、NHKニューイヤーオペラコンサートでの彼女のヴィオレッタに感動したばかりなので、これもとても楽しみです。

こうやって、熱く語る大野さんのお話を聞いていると、どれもこれも、観たくなってしまいます(笑)まぁそれが、今回の解説の意図なので当然なのですが(笑)私としては、ここ数年、日生劇場でのオペラや二期会のオペラの方が、意欲的で面白いものが多かったのですが、来シーズンはまた新国立劇場に引き戻されるかもしれないなぁと思いながら帰宅しました。

《紫苑物語》について西村さんが語ったことは、とても興味深く、お伝えしたい内容なので、(長くなってしまうので)次回に繰り越したいと思います。

長文になってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!

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