講義《こうもり》 Stubenmadchen と Zofe の違い!

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月に一度、井内美香さんの講義を聞きに神保町に出向いている。彼女は外見はとてもキュートな可愛い女性だけれど、オペラに関する知識とイタリア語についてはとても明るく素晴らしい女性だ。

今回は《こうもり》

これは多くの方がお馴染みで、つい先日は二期会がホモキ氏の演出で上演したばかりだし、新国立劇場も1月に5回公演する。ウィーンのフォルクスオーパーの来日公演ではこの演目は多くの観客を集めていますよね。

《こうもり》J・シュトラウス by 二期会(ベルリン・コミッシュ・オーパーとの提携公演)2017/11/25
今回の公演は本当に驚いた。今まではオペレッタというとどこかとってつけたような、演出家によって動かされているような感じが抜け切らなかったけど、今回は全ての歌手が自らの意思で動いているようで生き生きししていたから。日本のオペレッタがこのレベルま...

井内さんの講義の中で、私の、へぇ〜!だったこと(笑)はタイトルにある、この二つのドイツ語の単語の違いだった。ドイツ語のウムラウトがつけられていないのはご勘弁ください。ドイツ語入力の仕方を、久しくしていなかったら忘れてしまいましたぁ(≧∇≦)

Stubenmadchenとは、自宅でのおさんどんをするメイドさん、女中さんのこと。

Zofeとは、宮廷の貴婦人のおつきの女性のこと。

なのだそうです。

《こうもり》の中で私が好きな曲を挙げろと言われたら、二つ。

一つは冒頭で、ロザリンデとアインシュタインとアデーレが、本当はウキウキなのに沈んだふりしているけど、つい、本音が出て、ウキウキしてしまうあの三重唱。

もう一つが今回、井内さんが取り上げた、第二幕でアデーレがアイゼンシュタインに、うちの女中にそっくりだと言われた後の、切り返しの歌。

この歌の前に、アイゼンシュタインが ” meinem Stubenmadchen.”(うちの女中)というと、アデーレは ”Fur eine Zofe halt er mich,Ist das nicht lächerlich”(私のことを女中だとおっしゃったのよ、馬鹿げていると思いませんか?)と切り返し、「伯爵様、あなたのようなお方は〜」と歌いだすのです。

面白いですね。日本語訳ではこの2つの単語の区別をつけにくいですよね。アデーレはこのStubenmadchenという単語を使いたくなかった、というのが井内さんの解釈でした。彼女のセリフになんで女中になんて生まれてしまったのかしら?と嘆くシーンがありますが、せめてZofe に言い換えたかったんでしょうね。

オペラを観に行った時にこんなことを知っているとまた、面白く観られますね。

シュトラウス 《こうもり》 「侯爵さま あなたのようなお方は」リタ・シュトライヒ

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