ゼッダの著書より、ロッシーニの演奏法

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日本ロッシーニ協会例会に参加した。今回のテーマは指揮者ゼッダの書いた’DIVAGAZIONI ROSSINIANE’(ロッシーニ四方山話と井内先生は仮題をつけています)という本の内容について。講師は井内美香先生。この本は未だ日本語に翻訳されておらず、彼女の解説はとても貴重な情報だ。順次、面白かったことを挙げていきます。

前回に引き続き、具体的に説明のあったロッシーニの演奏法をご紹介

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この8章には当時の記号の習慣、ロッシーニの癖、学派の特徴などが書かれている。

例えば、

1、クレシェンド、デクレッシェンドで、開いた部分に線のあるものが、ロッシーニの楽譜にはある。これは閉じているところで、ピタッとクレシェンドが止まる、言い換えると、ピタッと次に切り替わることを意味している。これはボローニャの先生についている特徴で、モルラッキにも同じような特徴がみられる。

2、歌に強弱がついていないときは楽器の強弱に準ずると考えてよい。

3、フルートとピッコロのもちかえはよくあるが、ロッシーニはオーボエも持ち替えたりしている。

4、スタカートはタンタンタンとはねるのではなく、ター・ター・ターと音を切り離すという意味である。

5、レチタティーボはチェンバロやフォルテピアノですることが多いが、チェロや管楽器を含めてその中で、2つ以上でするのが本来の姿である。

6、クレシェンドは音が大きくなるという指示だが、それに合わせて、早くしたり、遅くしたりということはまた別の問題として分けなければいけない。

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面白いですね、最後の6はロッシーニに限ったことではないと思いますが、演奏する身としてはついやってしまいそうなことですし、気をつけなければいけないことだと再認識した次第です。

5のレチタティーボについては、先生が観せてくださった、2011年のペーザロでのゼッダ指揮の《セヴィリャの理髪師》序曲の映像で、下手から、1stヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、2ndヴァイオリンと並んでいましたが、それ以外に上手にチェンバロがあり、チェンバロの脇にチェロが一人いました。なんでかなぁと思いながらみていましたが、そういうことだったのだと合点がいきました。

外れますが、このチェロの位置はなるほどなぁと感心しました。この序曲ではチェロがリズムを刻んで、センターにいることで、音楽がまとまりますからね!こんな配置は初めてみました!

次回は、5章若いアーティストたちへの忠告という章についての先生のお話をお伝えします。

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