17世紀、18世紀フランスにおける音楽劇作品の題材について by Mr.中村良

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モンテヴェルディ生誕450年記念にちなんで、8名が各々専門分野での考察を語ったシンポジウム。

1671年から、1773年のフランス王立音楽アカデミー上演作品一覧を題材別に見てみると、

ギリシャ神話、歴史、市井の人、トルコ、聖書の中で、ギリシャ神話に題材を置くのが多く、歴史ものの中で、4つはイスラム圏、2つは北欧(バイキングなど)、2つはローマものだった。ローマものは他国に比べて、フランスはとても少ない。

《ギリシャとローマの祭》コラン・ド・ブラモン(1723初演)

ブラモンはこの作品がデビュー作で勲章をもらっている。この作品は10年ごとに上演されてロングラン。このオペラの序文にはまるでマニュフェストのような文章が書かれている。ここには「イタリアは向こう見ずなことに、オペラに歴史上の出来事を英雄たちに歌わせました。これらによって勇気付けられて私たちは

あまりにも刈り入れられすぎた神話や小説のそのからのさらなる収穫を控えたのです」とある。神話の世界から、歴史物を扱うことへのエクスキューズがみてとれるところが面白い。

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やはり、歌いながら表現するために、実在の人物を登場させる歴史ものへの抵抗感が感じられて面白い。今の時代には当たり前のように歴史ものがあるけれど、歴史物を初めて扱うようになったこの時代にはそれなりのエクスキューズが必要だったことは特筆すべきことかもしれない。

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