台風の影響を心配しつつ霞ヶ関駅を降りた。幸いなことに雨は未だ降っておらず日比谷花壇には鮮やかなフォックスフェイスの実がひときわ目立って目に飛び込んでくる。
開講時間の20分まえに着いたからガラガラだと思いきや、お年寄りが多いせいか(笑)既に席は2/3埋まっていて驚いた。
講師は「ららら♪クラシック」でお馴染みの加羽沢美濃さんと、オペラ歌手の清水華澄さん!
(写真は彼女のフェイスブックより拝借)
冒頭からテンションの高い清水さんはホワイトボードにお絵描きしてあった人物相関図(なかなかのセンス!笑)を見ながらストーリーを解説、メゾソプラノの彼女は、前日の《オテロ》のエミーリアや、今回の《ルサルカ》のイェジババ(魔法使い)のような渋い役が多いけれど、彼女自身は天真爛漫で大きな口を開けてケタケタ笑って豪快だ。
一方、加羽沢さんは根が超真面目なのが滲み出ていて対照的。
この2人が丁々発止!写真、録音が禁止だったのが残念!
さて、中味ですが、 加羽沢さんが《ルサルカ》の序曲のはじめの1小節に、これから何かが起こるのが窺い知れることを音型を示して解説。リズムとスタカートの絶妙な冒頭と絶賛!併せて半音階の使い方がドヴォルザークは上手いとも。
そして彼女が最も伝えたかったのは、ドヴォルザークは47抜き(よなぬき)音階が好きで《ルサルカ》の随所に使われているということ。
《ルサルカ》といえば「月に寄せる歌」も、47抜き,そして驚くことに、イェジババの「チェリムリフック!」も47抜き。そう思って聞いてみると《ルサルカ》はまた違った面白さがあるとのこと。
この47抜きは日本人の好む音階で、例えば夕焼け小焼け、ほたるの光、恋するフォーチュンクッキー、恋(星野源)なども原則これ(^-^)/
(47抜き音階→ハ長調で言うならば、ドレミファソラシドの4番目のファと7番目のシを抜いた、ドレミソラの5音を使った音階)
後半は、この5音から始まる8つの音を私たち受講者が好きなように並べ、それをもとに加羽沢さんが作曲するという趣向。5人がピックアップされ、それぞれがイメージを伝えると、彼女は即興でそのモティーフを素敵な曲にしてしまったd(^_^o)
加羽沢さんが「皆さんもこれで開眼して印税でご飯が食べられるかもしれませんよ!」と言うと、会場は笑いの渦に包まれた。
《ルサルカ》の解説というよりは、曲のアナリーゼの講義のようだったけど、これはこれで楽しいひとときだった(╹◡╹)♡
あら〜長くなってしまいましたm(_ _)m
最後までお読みくださり感謝です(^-^)/
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