もう言葉にならないほど、適切な褒め言葉が見つからないほどの演奏だった。
超一流というのはこういうものなのだろう!
冒頭のホルンの数小節で鳥肌がたった。
繊細にしてまろやかでダイナミックスが自然でいてそれでいて迫ってくる。
ホルンに留まらない。弦の響きのなんとまろやかな音塊!揺れるテンポに乗る管の響きのなんと透明なこと!
あぁ〜無理、言葉にできない!!!
フォークト様(キャッ♡)の美声も絶好調!
1幕の迷いの苦悩も、3幕のローマ語りも心から湧き出る情念に突き動かされる様に吐露する言葉はエネルギーの塊となって私に飛んでくる!ハイ!もちろんどーんとキャッチ♡です!
いい公演に出逢うと興奮覚めやらずで、書かないでは寝られなくなる。
いい公演でも、過度に詰め込まれた演出は、まるで難解パズルを解く様で、アタマがグルグルして書くまでに至らない(^_^;)。
今回の演出はまさにそれで、かつて見たことのないオリジナリティに富んだ演出だった。
衝撃的だったのは第2幕前半ではタンホイザーはなかなかエリザベトに会えない。天井から吊るされた透け感のあるカーテンが形を変えながらタンホイザーとエリザベトの間に常に存在するの。
先日のシルヴィアさんが言っていた欠けているものこそ人間は追い求めるという本質を表現している。 一方タンホイザーを射ろうとする同胞を遮ったエリザベトは自らタンホイザーに矢を刺す。
第3幕は冒頭からタンホイザーは棺の中で、エリザベトも自決する。ローマ語りは霊となったタンホイザーがヴォルフラムに語るという設定だ。
死体が膨れ上がり乾燥して骸骨になり灰になる行程が意外とアナログなのには驚いた。各所に映像を駆使してリアリティを出しているのだから、こここそ映像でしょって突っ込みながら、えっちらおっちら担架で運ばれる骸骨などをみていた。
各所で踊られる動くオブジェの様なダンスは音楽に集中し辛く私は不要に思うけど、きっと自らダンスをされるシルヴィアさんのこだわりなのでしょうね。
主役の2人は最後まで一度も触れ合うことはなく、終幕最後に灰と化した2人の灰をそれぞれがセンターに集めると、その瞬間だけ2人の目が合い微笑む。精神世界での愛の成就ねd(^_^o)
最後に、 演奏が素晴らしかったので演奏会形式で観たかったかもd(^_^o) キリル・ペトレンコさん!ブラーボ! バイエルン国立歌劇場のオケの皆さん&歌手の皆さん!ブラーヴィ!
フォークト様♡ブラヴィッシモ!!!
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